2015年12月30日水曜日

非常事態、緊急事態

やはり秋は忙しかった。
そして冬。休みに入ったとたん風邪をこじらす。
私にとっての非常事態、緊急事態だ。笑

笑ってられないのが自民と橋下維新の間での憲法に「緊急事態条項」を加憲するという改憲構想が盛り上がり、2016年の通常国会の憲法審査会でのテーマにするという。→12.29赤旗記事

11月のパリの同時テロを受けての警戒の記事を載せていたが、まず年頭はこの課題でも論戦していかなければならなそうだ。以前、改憲条件を緩和させる改憲を先行させようとしたが国民から反発を受けた。9条改憲は明文改憲ではなく、解釈改憲と戦争法でとりあえず乗り切った。なんとしても明文改憲第1弾は戦争とは離れた話題で自民、公明、維新、右寄り野党も巻き込んでなんとしても成功させたいのだろう。

東日本大震災を口実にするそうだが、あの時外出禁止とかにしたほうがよかったのだろうか。ひとつの権力(国)に力や権限を集中したところで本当に隅々の被災者まで支援が行き渡るのだろうか。国、地方、警察、消防、自衛隊とそれぞれの組織が横のつながりを大事に動き(公助)、動ける人が動いて助ける(共助)、そして、自分でなんとか踏ん張る(自助)といういろいろな方面があるほうがよいのではないだろうか。なんのために道徳教育で共助を強調し、米軍・自衛隊と消防、市民が共同訓練をしているのだろうか?

結局、本当の狙いは有事(テロや侵略、戦争参加時など)の緊急事態なのだろ。戦争時、強権を握ることで、真実もはっきりせず、追求もうけずに進めらるということか。反対の声なんかも抑圧できるわけだ。さすがにストレートに言論弾圧はできなくても、外出禁止令だせば反対でもなんか潰せますもんね。 まさしく9条や人権条項潰しの第1歩で、「戦争する国づくり」への第1歩になるわけですね。

そこまでして緊急事態を予想しているのか?起こそうとしているのか?
備えあれば憂いなしと言いますが、備えて呼び起こすみたいな手法で怖いですね。

そんな人たちが権力の座に座っていることが非常事態、緊急事態ではないでしょうか?

そういえば、戦争法成立後、新宿西口駅頭で「非常事態」宣言をしたのは共産党志位委員長でしたね。

緊急事態条項を憲法に書き加える事自体が“憲法の非常事態”だと言いたい。
憲法の外から潰しにかかる憲法破壊、立憲主義無視の政治、
そして、憲法の中から潰しにかかる「緊急事態条項」創設。

決してできるものからでなく、明らかに「壊憲政治」の流れではないでしょうか。
ただ単に9条改憲へのホップではなく、立憲主義無視、個人より国家の流れをしっかりと強調して反対の論陣とともに、災害時の行政の対応についての充実策と,有事を起こさせない不断の努力(政府の外交策と、有事を起こすような政府を作らない国民の努力)を訴えてもらいたい。