2014年12月16日火曜日

2014総選挙考 なんでそこに出したのか?

自民300議席超えかという新聞予想を覆す苦戦か誤差の範囲か師走の迷惑な解散総選挙が終わった。共産党が21議席と躍進するも、民主が過去のような勢いがなく、自公で3分の2議席を確保する巨大与党体制は変わらなかった。

2年前と変わらない結果だけに選挙する意味ってあったのか?
やっぱり安倍サンの権力基盤づくりの政(まつりごと)だったのか?

まぁいろいろ考えたいことがたくさんある。

2年前と本当に同じ結果と言っていいものか。私は簡単には言えないと思う。結果分析を様々な方がされている。その結果から私流な考察というか、独断と偏見の意見を今後述べていきたい。

開票速報を見ていて、そこに共産党が出ていなければ自民が落ちたのに…という小選挙区がいくつかあった。毎度のことなのかもしれないが、共産党はそう言われ続け国政選挙で得票を減らしてきた。そして、民主党の政権交代を期待する声に抵抗しきれず、一律全小選挙区立候補方針を一時取りやめたのである。

だが、前回の野田解散の時には民主に裏切られたという国民感情に立ち、全区立候補を復活させたが、そんなに得票は増えなかった。

そして今回も前回同様の全区立候補方針になったのだが、当選しないとわかっている共産党候補に票が結構入った選挙区がある。ここ最近の集票力以上を見せているところがある。それは、民主党や維新の候補に入れない人が意外にも多かったという結果ではないだろうか。
それに対し、入れた人の気持ちを分析してどうしたら小選挙区での共産党の票が増えないのか、増えた分を超える新たな票をどうしたら掘り起こせるのかという考察なしに「共産党が出さなければ」と嘆くのは筋違いでは?私もなんで集票できたのかわからない。でも、それが悔しいと思う人は探らないと。それなしに「なんでそこに出すの?」というのは民主的ではないような気がする。

もちろん、10%を取れない選挙区、候補を毎回出すことにほんとの意味があるのかわからない。でも、第3政党として共産党が成長し、三つ巴の戦いで小選挙区で当落を争えると選択肢が二つよりかはあっていいと思うのだが。

1党独裁はだめだけど、2大政党制はOK!っていう人の言葉はあまり自分の中では説得力はない。

東京18区。武蔵野や小金井などだが、旧東京7区で工藤晃さんという方はいたかもしれないが共産党が強い土地柄ではないはず。都議選でも勝てないし、過去の小選挙区の得票を見ても1万票台~2万票台で、10%を取れないことが多いのである。それが今回3万5千票とは驚きである。ただの組織票ではないはずだ。一人で自民に攻め込むより、二人で攻め込んだほうが得だと思うだが、はじめからなぜ出てくると思うとそれ以上は思考停止になっているのかもしれない。

自民党の虚構の多数を防ぐため、全区絶対立候補方針を続けるのかどうかは検討の余地はあるが、選挙結果を受け、出てこなければと言って攻撃するのはいかがなものかと思う。ぜひその点は強く訴えたい。

選挙結果を考える中で共産党の小選挙区戦略も考えていきたい。

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