2017年10月24日火曜日

2017総選挙 共産党議席減の背景① 2016参院選の総括不足

予想通りの自公の勝利。しかし、自民党の比例の得票率は33%ということで、内閣支持率下落もと、自民党に切り込めきれなかった対抗勢力の力不足というのが浮き上がる。

野党では筋を通した立憲民主党が支持を集め躍進。同じく筋を通している共産党は前回支持してもらった人が立憲民主党に移ったために議席減。どうやら筋を通せばいいってわけではないようだ。

共産党を見ると、
2014総選挙では比例で606万票で20議席と、2000年総選挙並に回復。
この時の比例の目標は650万票。しかし、概ね達成できたとして850万票に目標を上げてしまった。
が、2016参院選で601万票、2017総選挙で440万票と減らした。
野党共闘を声たかだかに掲げた選挙で国政での党勢が低迷期に戻ってしまったのだ。
こういう現状で今後も850万票の目標を掲げるのか。
ここは共産党がどのように党内を指導していくのかということで注目のポイントだ。

党独自の戦いで得票を積み上げるということではなく、
野党共闘の支持を広げる中でそのときの有権者の【気持ち】が得票につながる中、
党独自の得票目標を持ち続けることが適当なのだろうか。議論を期待したい。

共産党の議席減の原因のひとつとして、
2016参院選の総括不足が感じる。
野党共闘=政権打倒後の枠組みを語ったのに票が伸びなかったのに、
これまでの「直近の国政選挙との比較」をせず、「2013年参院選との比較」をしたため、
515万票から伸びたとして、目標の850万票との落差に目を向けなかった。

つまり、今回の常任幹部会声明にある「共闘を前進させながら、いかにして日本共産党の躍進をかちとるか」という課題を一年間見過ごしてきたのではないか。
それが今回の状況を生んでいるのではないか。

そうなると、2016参院選-2017総選挙を一体と見て、
この政治情勢がこれまでと何が違い、どんな困難が生まれ、どんな可能性があるか。
これを明らかにする必要があるのではないかと考える。

と、いうことで、共産党議席減の背景の一つ目として、
「野党共闘を掲げて伸び悩んだ2016参院選の総括不足」をあげる。






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