2016年2月14日日曜日

なぜ識者は国会議員の育休取得に期待するのか?

不倫報道から議員辞職という最高のネタを提供した自民党宮崎氏。
その見た目通りの軽い言動が国会議員という特別職と似合わないと思うのはイケメンへの恨み節だったのかもしれない。
しかし、やはり国会議員の育休には疑問が残る。

一般に育休を取ると、仕事がほかの人に分散したり、臨時に人を雇ったりとすると思う。
その点で、国会議員の仕事(質問、調査)は 同僚議員に分散し、地元からの陳情は口利きを含め秘書が代行すればいい。さらに言えば巨大与党の自民党である。一人いなくても質問する人がいなくて手が回らなくなるなんてことはない。そんな緩んだ国会議員観が彼の底流にはあるんだろう。
それを「言ってくれるのはうれしい」なんていう妻も、「恥をかいてきなさい」で株を上げているが、所詮同レベルにしか思えない。

なによりも国会議員は代わりが立てられないのである。ここに大きな問題があるのでは?今でも正式に病気などで公式に休んでいる人がいる。病気なり、閣僚の海外公務など限定されている。しかし、そう長く取る休みを認めていいのだろうか?国会での議決権は議員にしか与えられていないもので、国民の代表としての意思表示をしなくてどうするのか?と思うのである。

男性の育休を広めるために、何が障害物となってるのか調査・研究して政策提言するなら賛同できるが、ただ自分が取ることで広めることができると思っているあたりにイラつくのである。そしてそれに子育て政策を充実させてますよアピールの宣伝物にする政府・官邸・・・。賛同した識者よ、目を覚まして欲しい。

わたしたちはこんな自らの立場を軽んじている国会議員を許さないよという態度でこの国会議員の育休取得を論じて欲しい。

もうひとつ言えば、国会議員夫婦ということで共働きなのである。それこそ、国会に保育室を!の運動を立ち上げたほうが株が上がったのにと思うが、家庭で子育て、介護をすることで家族の価値を高めたい自民党議員にはそんな考えはないよなと。

つまり、彼の言う男性育休というのは育休という制度を充実(給料、雇用面など)させて「社会全体でみる」ということに育休をコミットさせるのではなく、自力で休んで家庭で家族でみるということなのかなと。だから、議員としての立場で調査・研究をして政策提言をするのではなく自らの育休取得宣言になったのではないだろうか。

子育て政策をみるとき、その政策が個人への押し付けになっているのか社会全体でみようとなっているのか、同じ「子育ての充実」でも180度思想が違うことがあるのではないかと心配している。
そこをあぶりだしてくれるのが識者では?と思う。

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